国公立の2次試験や学年末考査で
スクール寺子屋はいつもより賑わっています。
この2日間、
テスト勉強会で
みんな粛々と勉強していました。
ところで、現高2年生から
新課程入試となります。
一番の目玉は共通テストに『情報Ⅰ』が加わることですが、
実は数学ⅡBC(旧数学ⅡB)の変化も生徒への大きな負担となります。
以前までの数学ⅡBの選択問題は
・数列
・ベクトル
・確率分布
から2つ選択でした。
ほとんどの高校で数列とベクトルを選択していました。
今年度から
・数列
・ベクトル
・確率分布
・複素数平面
のなかから3つ選択となります。
特に文系の生徒は以前までは数列とベクトルを勉強すればよかったのですが、
今年度から新たに確率分布か複素数平面のどちらか一方を勉強しなければなりません。おそらく、確率分布を選択する生徒が圧倒的に多いでしょう。
選択が1つ増えたことによる生徒への負担は
高校の負担にもなっている気がします。
例えば、確率分布は
旧課程では授業されていない高校がほとんどでした。
しかし、新課程では確率分布が受験に必要となり、
学校でも授業されています。
生徒のほんの一部の意見ですが、
教科書を読むよう促して授業が終了してしまったケースも聞きました。
また、学習する内容が増えたため
授業進度の調整が難しいケースもあります。
先日、特定の高校に
定期テストに向けた授業をしていました。
生徒に学校で授業がどこまで進んでいるのか聞きました。
すると、定期テストまで学校の授業があと2回ぐらいしかない状況のなかで教科書20ページ分授業されていないことを知りました。
演習の様子を見て解説しようと思っていましたが、
急遽、その単元の導入から始めて、フル解説の授業となりました。
(授業を受けた生徒は指示したようにすぐに類題を解いて復習してちょうだい!)
ここ10年の学習内容を見ると、
どんどん生徒への負担は増しています。
ちなみに、スクール寺子屋はこういった動きに対応するため
③はコマ数を増やすことによって、柔軟に時間割を組むことができるので変更します。10分指導時間が増えますが、授業料は今年度より高くなりませんのでご安心下さい。
新しい入試。
僕自身、楽しみであります。