先日、高校3年生の英語長文の授業で、「committed」という単語が出てきました。
なんとなく某有名な会社のCMでも「コミットする」と耳にはしますが、どんな意味なのでしょうか。
その前に、語源からです。
この単語は「commit」=「(罪・過失など)を犯す」や「委託する」「〈施設などに〉送る」などの動詞が
形容詞化されたものです。
色々な意味がありますね。
そして語源は実に深く、興味深いのです。
comは強調の意。-mit-は=「mission」送る、という意です。
missionはもともと「海外に送られた宣教師たちの持つ使命」という意味なのです。
今ではよく知る単なる「使命」という意味に変化しました。
そこから派生し、committedは「傾倒した」「夢中な」などの意味になります。
語源に触れると、英単語の面白さや、歴史とのつながりを感じられます。
授業ではこういった知識を生徒にも知ってもらい、英語に興味をもち、
勉強するモチベーションになってほしいと思います。
ちなみにザビエルやルイス・フロイスなどが有名な宣教師ですね。
彼らも、海外での大きなmissionを背負ってやってきたということです。
ルイス・フロイスは織田信長に手厚く保護され、布教の許しを得ています。「使命」を果たしたことになります。
そして岐阜にも来ています。彼が書いた、『日本史』という歴史書には
当時の岐阜の様子も記されています。
現在の岐阜公園あたりには織田信長の居館があり、庭園や茶室、滝、金箔の瓦があったようです。
実際フロイスは日本以外の各国にも行ったことがありますが、
信長の居館はそれはもう豪華だったようで、一説には4階建てで、1棟だけでなく何棟もあったそうです。
今も残っていたら歴史的な価値は、計り知れないものだったでしょう。(歴史好きからすると歴史のifはワクワクします)