• 大垣市にある高校生専門の学習塾です。

タイトルを見て気分を害された方はすいません。
あまり聞きたくない言葉ですが、
心地いい『ムカつく』発言を紹介したいと思います。

 

高校2年生の物理の授業。

 

大垣東高校対象に
分子の運動からエネルギーを数式で示す問題を解説しました。
このタイプの問題を完答するには幾つかのステップがあります。

其の一 運動量の変化量を求めて力積を出す。
其の二 1秒当たりの力積から力を出す。
其の三 力を面積で割って、圧力を出す。
其の四 気体の状態方程式に当てはめる。
其の五 運動エネルギーの公式を用いて、気体の内部エネルギーの公式を示す。

ざっくりとこんな感じですが、
1度にいろんな知識が登場するため理解に苦しむ生徒が多くいます。
定期テストでは頻出の問題で大学受験でもたまに見かけます。
ちなみに、昨年の大垣東高校では大問で1題出ています!
立方体か球形で考える問題に分かれますが、
難しい方の球形が出題されていました。

 

ムカつく発言に話を戻します。

 

この問題の立方体タイプを解く上で
『等方性』というのが出てきます。

 

つまり、分子の運動を立体的に考えるうえで、
分子数は非常に多く、でたらめに運動しているという仮定の下で
分子の速さは縦方向、横方向、高さ方向全て等しいと考えて計算していきます。

 

とある生徒は
『そんなことしちゃっていいの?』
とその考え方がうまく消化できずに
『ムカつく』となったわけです。

 

悔しさとは時には大きなエネルギーを生み出すきっかけになります。

 

授業後には『完璧!』と調子にのっていましたが、
微笑ましい出来事でした。