• 大垣市にある高校生専門の学習塾です。

土曜日の昼間は入試対策講座で
いつもなら高校3年生で賑わっていますが、
半数近くの生徒が私立大学入試ということで
今日は少し静かな寺子屋となっています。

 

 

さて、昨日のブログの続きです。

 

 

共通テストで必要な思考力とは?です。

 

 

センター試験が終わり、
現在高校3年生には私大や2次試験に向けて対策しています。
解説を読めば理解できる問題を
授業であえてやる必要はないと考えているので、
旧帝大クラスの2次試験を中心に授業しています。

 

 

この授業では記述の仕方はもちろんですが、
考え方、どうしてその解法が浮かぶのかを
話すようにしています。

 

 

その中で、おもしろいと特に感じるのが理科です。
化学と物理、生物を担当していますが、
高校生で学んだ知識だけでは解けない問題が出題されます。

 

 

じゃあ、普通の勉強してたら解けないじゃん?と
感じる方がいるかもしれませんが、
そうではありません。

 

 

実は問題にあるリード文や資料を利用すれば解けます。
前回の化学の授業では、
北海道大学の問題を扱いました。
非常に難しい問題で12,3分で解答しなければならない問題を
40分ぐらい説明したように思います。
その問題文の中に教科書には載っていない公式があり、
資料と組み合わせて計算しなければならない問題がありました。
もちろん、高校で学んだ化学用語を理解していないと
問題文は理解できないようになっています。

 

 

そして、特に難しいと感じたのは
どこまでが高校で理解したことを活用できて、
どこまでが資料や文章から活用できるか
そのラインです。

 

 

『センター試験から共通テストに変わるって
まさにこういうことだよな。』
と感じながら、化学の授業をしていました。

 

 

共通テストでは記述問題がなくなったとはいえ
出題形式がガラッと変わります。
日常生活から高校で学んできたことを考えたり、
一見、習ってないようなことを資料を使って解答したりします。

 

 

共通テストに必要な思考力とは何でしょうか。
現時点での僕の答は
今まで学んできたことを土台に
新しい情報を必要なものだけを解きほぐして、
自分の脳みそ一つで答えにたどり着いていく力。
そんなふうに考えています。

 

 

寺子屋も共通テストに合わせて、
年間のカリキュラムも共通テストに対応したものにしていきます。
高校生専門塾として当然です。
ただ、形式的なカリキュラムを変えるだけで満足するのではなく、
『思考力』をつけていかなければなりません。

 

 

そのために授業スタイルを変えている部分はありますが、
前述の高3の化学の授業が大きなヒントになりました。