今年度からスタートした集団授業コース・中3の部。
生徒は2名いましたが、そのうち1人は県外の高校へ進学。
そして、残る1名が公立高校の入試に挑み、今日はその合格発表の日。
午前9時。
彼女の合否を確かめるために、受験校へと向かいました。
嬉しいことに、柴田先生も休みのなか駆けつけてくれました。
そして――結果は、合格。
この瞬間、胸を締めつけるような緊張が一気に解けました。
こんなにも心臓が高鳴る高校入試の合格発表は、久しぶりでした。
彼女とは特別な時間を過ごしました。
もう一人の生徒が県外の志望校に合格し、
名目上は集団授業ですが、
彼女と私たちの個別指導が始まりました。
不安だったでしょう。
心細かったでしょう。
けれど、彼女は逃げませんでした。
お姉ちゃんから譲り受けた「極・自習室」の特等席。
そこに座り、私たちがいない時も毎日自習室に通い、
黙々と志望校合格を目指して努力し続けました。
どの高校に進学すべきか、
彼女は最初とても悩んでいました。
そんな時、大きなきっかけとなったのが、
スクール寺子屋の先輩でした。
僕の塾にはたくさんの高校生が通っています。
志望校で悩む生徒には、
実際にその高校に通う先輩たちと相談会を開くようにしています。
彼女のために相談会をセッティングしました。
先輩の言葉に背中を押され、心は決まったようでした。
「この高校に行きたい。」
そう決めた瞬間から、
彼女の勉強への姿勢が大きく変わりました。
誰に言われなくても、
自ら机に向かうようになりました。
社会は短期間で飛躍的に伸びました。
そして、高校入試本番。
終わった後で、一緒に自己採点をしました。
その結果を見て、
「大丈夫だろう」と心の中で確信しました。
念のため、高校受験に詳しい同業者にも相談しましたが、予想は一致。
彼女が合格の可能性が高いと確信したうえで、
ご両親に報告に向かいました。
その時。
非常に嬉しい出来事がありました。
彼女は感謝の言葉を伝えた後、
すでに大学に向けた話をしていたのです。
大学受験はどんな方法があって、何が必要か
中3生のわりにはだいぶ理解している様子でした。
彼女はもう、未来を見据えていました。
僕は高校受験はあくまで通過点だと考えています。
それ以上に大切なのは、高校に入ってからどう過ごすかです。
だからこそ、中3生には高校や大学受験の話を意識的に伝えてきました。
彼女が、その意味を少しでも理解してくれたなら
この上なく嬉しいことです。
高校はゴールではありません。
未来へ向けた、新たなスタートラインです。
高校選びで迷っていたときも、
僕は彼女の特性を考え、進学に有利な選択をアドバイスしたことがあります。
普通科ではなく職業科を選ぶことで、
彼女の場合は大学受験を有利に進められます。
『彼女の場合は』がこの塾のポイントです。
彼女はその道を選びました。
そして、今日。
彼女はその第一歩を、自分の力で踏み出した。
合格おめでとう。とは言いません。
次の戦いが待ってますから。
この先も、一緒に歩んでいこう。