一般選抜で大学受験を目指す高3生にとって、
先日行われた『第3回全統共通テスト模試』の結果は、
とても気になるところだと思います。
スクール寺子屋でも、
およそ20名ほどの生徒が一般選抜での受験を予定しており、
自己ベストを更新して喜んでいる子もいれば、
思うような結果が出ずに肩を落としている子もいます。
そんな中で、ある生徒が私のところへやってきました。
「○○がめっちゃ悪かったんですけど、どうすればいいですか?」と。
きっと不安だったのでしょう。
結果だけ見れば、勉強法を大きく変えたり、
新しい教材を提案したくなるところです。
けれど、授業中の彼の様子を見ていると、
点数の原因が単なる知識不足だけで片付けられるものではないように感じました。
見直しの感想を聞くと、
「解説を見たら、なんだそんなことだったのかって思いました」
と苦笑いしていました。
つまり、知識の量の問題というよりも、
少しの焦りや緊張が結果に影響したのでしょう。
心理学では人は短期的な結果に強く影響されやすいと言われています。
「マインドセット理論」によれば、
「結果が悪かった=自分はダメだ」と考える人は、
挑戦を避けるようになってしまう傾向があります。
一方で、「今回はうまくいかなかったけれど、
次に活かせばいい」と考えられる人は、
むしろ失敗を糧にして成長していくのだそうです。
模試の結果を見ると、つい大きく方向転換をしたくなるものです。
しかし、これまで積み上げてきたものを全部リセットしてしまうのは、
実はとてももったいないことです。
これまでのやり方を全否定するのではなく、少しだけ微調整をする。
それが、長い目で見ていちばん大きな変化を生み出すことが多いと感じます。
焦らずに、自分を信じて小さく軌道修正を重ねていくこと。
それが結果的に大きな力になります。
そして、これは生徒だけでなく、
指導する私たちにとっても大切なことです。
がんばり続けている生徒を、私たちは信じる。
信じるというのは、ただ「大丈夫」と励ますことではなく、
日々の努力を見てきたからこそ持てる確信です。
模試の点数がどうであれ、
その子がこれまで積み上げてきた時間は、
確かに力になっています。
結果に一喜一憂せず、自分を信じながら、少しずつ前へ。
そんな生徒たちの姿を見ていると、
私自身ももう一度「信じる力」の大切さを感じずにはいられません。