• 大垣市にある高校生専門の学習塾です。

柴田先生のブログにもありますが、
先日、生徒たちの高校野球の試合を応援しに行ってきました。
その高校には、うちの塾に通ってくれている生徒が6人も所属しています。
この夏、個人的に一番楽しみにしていたイベントの一つでした。

 

試合結果は惜しくも敗退。
でも、彼らが全力で白球を追いかける姿は、本当に胸を打たれるものでした。
努力を重ねてきた時間の尊さや、仲間と過ごす日々の価値を、
彼らの背中がしっかりと語ってくれる・・・そんな時間でした。

 

数ヵ月前に、その高校のエースと教室で話す機会がありました。
野球そのものというより、僕が聞きたかったのは、
試合中にどんなことを感じているのかという「心の内」です。
まるでインタビューのように、あれこれ聞いてしまいました。

 

そのなかで彼がふと漏らした、こんな言葉が強く印象に残っています。

 

「後悔しかない…」

 

一瞬、意外に思いました。
彼は普段、僕の前では弱音を吐かないタイプです。
そんな彼の口から出た「後悔」という言葉は、
重くて、真っすぐで、そして、とても人間的でした。

 

 

話を聞くと、試合中、コントロールが定まらなかったり、打たれてしまったり、
「自分の思いどおりにできなかった」ことに対して後悔するというのです。
もっと冷静になれたんじゃないか、もっと工夫できたんじゃないか。
そんなふうに振り返ってしまう場面が、いくつもあるのでしょう。

 

僕は、「後悔」という感情には2種類あると思っています。

 

ひとつは、挑戦して上手くいかなかったことに対する後悔。
もうひとつは、挑戦すらせず、後から「やっておけばよかった」と思う後悔。

 

どちらも苦いものですが、前者の後悔には、必ず「成長の種」があると思います。
自分と向き合い、仲間に向き合い、壁を乗り越えようとした人にしか得られないものです。

 

でも正直に言うと、僕自身の人生を振り返ったとき、
強く残っている後悔の多くは「やらなかった方」の後悔かもしれません。
失敗を恐れたり、忙しさを理由にして結局動けなかった。
そんなことが、思いのほか多いのです。

 

だからこそ、挑戦の末に悔しさを滲ませた生徒の姿は、
僕にはとても清々しく映りました。
彼は、あのマウンドで本気で戦ったからこそ、
「後悔しかない」と言えたのです。
それは、決してネガティブな言葉ではなく、
本気で挑戦しようとした人間だけが語れる重みのある言葉だと思いました。