テスト直前のこの時期、
質問がとても増えています。
毎年この季節になると、
「ああ、今年もこの時期が来たな」と
思わせてくれる質問がいくつかあります。
高校2年生から化学が始まる学校も多く、
前期中間テストでは「化学結合」が範囲に含まれることがよくあります。
その中に、毎年のように似たやり取りが繰り返される一問があります。
問題
(a)塩化ナトリウム (b)亜鉛 (c)水素 (d)酸化カルシウム
(e)水 (f)鉄 (g)黒鉛 (h)アンモニア
この中で「金属」にあたるものはどれですか?
※(e)〜(h)の中から、すべて記号で答えなさい。
正解は、(f)です。
すると、毎年のように出てくる質問がこちら。
「えっ、(b)の亜鉛も金属じゃないんですか?」
確かに、亜鉛はれっきとした金属です。
でも、問題をよく読んでみると、
「(e)〜(h)の中から」と範囲が指定されています。
(b)は選択肢には含まれていないんですね。
こういうミスは、「問題をちゃんと読めば防げる」と言ってしまえばそれまでかもしれません。
でも、実際には10教科近くのテストがあって、
それぞれに指定の問題集、チェックすべき教科書やプリントもあって、
テスト前はやることが本当に山のようにあります。
すべてを丁寧に取り組もうとすると、
どうしても時間が足りなくなることもあります。
逆に、限られた時間のなかで効率よくこなそうとすれば、
一つひとつの問題文にじっくり向き合う余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、こうした“うっかりミス”が出やすいのかもしれません。
ただ、それも含めて、学ぶということなのだと思います。
「ちゃんと読んだつもりだったけど、見落としていた」
「時間がなかったから、読み飛ばしてしまった」
そんな経験を積むなかで、
少しずつ「丁寧に読む」「焦らず確認する」という習慣が身についていきます。
今回のようなやり取りがあるたびに、
ああ、みんな一生懸命にがんばってるんだなあと感じます。
テスト前、限られた時間のなかで、
精一杯の努力を重ねている生徒たち。
その姿を、私たちもちゃんと見ていたいと思います。