今週から高校1・2年生は通常授業をストップし、
後期中間考査に向けた高校別の特別授業を行っています。
先日は高校2年生の物理の時間。
生徒の出来栄えを見ながら、
授業スピードを調整したり、
説明する箇所・省く箇所を変えたり、
解説する問題を取捨選択したりします。
どうも学校の授業をあまり理解できていない様子でした。
「もしかして、学校の進度よりも先のことを扱ってしまっているのでは?」と不安になり、
生徒に聞いてみると、すでにその内容は学校でも授業が行われているとのこと。
普段はあまり話さない生徒に
学校の授業の様子を尋ねてみると、
「何を話しているのか全く分かりません」との答え。
周りの生徒たちも静かに頷いていました。
もちろん、これはその高校の批判ではありません。
物理は、身の回りの現象を数式で表し、
「なぜそうなるのか」を一般化していく学問です。
たとえば、坂道を転がるボールの速さの変化、
ブランコが揺れる周期の違いなど。
そんな日常の中の不思議を法則として説明していくのが物理です。
その数式を導く過程がとても大切なのですが、
そこには複雑さもあり、ゴールまでの道のりも長い。
だからこそ、授業では「どこまで話すか」を常に悩む科目です。
前回の授業では、予定していた内容を大幅に変更し、
思い切って基本の基本からやり直しました。
「これは絶対出題される!」という問題までたどり着けませんでしたが、
それでも、生徒が本当に理解してくれることの方が何倍も大事です。
ですから、後日あらためて授業を追加して行います。
高校で分からなかったことを、
分かるようにするのが私たちの役目です。
そして、「分かる」ようになった瞬間、
生徒の表情は変わります。
その手ごたえが「もっとできるようになりたい」という気持ちにつながり、
やがて点数という形で実を結びます。
理解が自信を生み、
自信が努力を後押しし、
努力が結果を変えていく。
そういう瞬間をたくさん演出したいです