スクール寺子屋では、自習室の環境づくりに特に力を入れています。
もちろん、理想は自宅でしっかり勉強できることですが、
今の時代はスマホをはじめとして遊びや情報が手軽に手に入る環境が整っています。
そのため、家で勉強に集中できる生徒は、
私が学生だった頃よりも少なくなってきているように感じます。
ならば、「塾で勉強すればいいじゃん!」というのが、私の考え方です。
ただ、単に場所を貸すだけではもの足りません。
質問できる体制を整えたり、本棚に教材を揃えたり、
眠たいときに使えるスタンディングデスクを置いたり、
リフレッシュできる遊び道具を用意したりと、
物理的な工夫は欠かせません。
そしてそれ以上に大切なのは、
「人がいる」という精神的な充実です。
自分ひとりではつい緩んでしまう心も、
同じ空間で誰かが勉強している姿や、
私たちスタッフの視線を意識することで引き締まります。
私はよく自習室の様子を見に行きます。
机に向かう生徒の表情や姿勢を見れば、
集中できているかどうか、モチベーションがどうかは
自然と伝わってきます。
視線の動きもその一つです。
たとえば集中が途切れているときには、
私が入っただけでチラッとこちらを見てしまう。
逆に勉強に没頭しているときは、周囲の動きには反応せず、
ノートや問題集から目を離しません。
小さな仕草にこそ、生徒の「本気度」が表れるのです。
最近、そんな変化を見せてくれた生徒がいます。
彼は高校2年生ですが、
1年生の頃は私が自習室に入ると、
すぐにこちらに視線を向けることが多く、
集中が散漫になっている様子がありました。
ところが、ここ最近ではまったく違います。
私が入ってきても顔を上げることなく、
教科書や問題集に真剣に向き合っているのです。
その集中力の変化は目に見えてわかりますし、
実際に彼の口から出る言葉も以前よりずっと前向きになってきました。
こうした姿を見ると、
「人が人を育てる」ということを改めて感じます。
この「人が」というのは、
私たちスタッフだけのことではなく、
周りで同じ目標に向かって勉強している生徒たちも含めてです。
環境を整えることはもちろん大切ですが、
その環境で共に過ごす仲間やスタッフの存在が、
生徒に大きな影響を与えるのです。
これからも、生徒一人ひとりの小さな変化を見逃さず、
その成長を一緒に喜べる塾でありたいと思います。