昨日、第2回全統共通テスト模試が実施されました。
来春に大学受験を控えた皆さんにとって、
今後の学習方針を立てるうえで非常に重要な模試です。
自己採点の結果をまだ確認していませんが、
正直なところ、ここで目標点を取ってくる生徒は多くないだろうと予想しています。
だからこそ、今の結果だけを見て落ち込む必要はありません。
これまでに十分な努力をしてこなかったのであれば、
目標点に届いていないのは自然な結果です。
「どうしても行きたい大学がある」と言うのなら、
少しは自分の生活を勉強のために調整する覚悟が必要です。
一方で、高3になってから、または部活動を引退してから
勉強時間をしっかり確保し始めたにもかかわらず、
思うように点数が伸びていない生徒もいることでしょう。
でも、そのことを悲観する必要はまったくありません。
共通テストは科目数が多く、
すべてに満遍なく手が回っていないのが現状だと思います。
今はまだ、基本を積み重ね、
得点配分の大きい科目や、自分にとって重要な科目に力を入れるべき時期です。
スクール寺子屋では、12月以降に共通テスト対策に完全に切り替え、
得点を最大化するための演習会を実施していきます。
一律のカリキュラムではなく、
個人塾だからこそできる一人ひとりの得点状況や重要度に応じた科目選択が可能です。
それまでにしっかりと知識を蓄え、
演習の中でそれを本番で使いこなせる形にしていきましょう。
過去の先輩たちも、冬休みで100〜200点スコアを伸ばすケースが珍しくありませんでした。
下がった生徒は一人もいません。
ただし、それは夏や秋に地道な努力を積み重ねてきた結果です。
模試は「良い」「悪い」という点数の評価に一喜一憂するものではありません。
むしろ、「今後どこを、どのように勉強していくべきか」を知るための貴重なツールです。
自己採点をしてみて、
「思った以上にできなかった単元」や「見落としていた苦手分野」が見つかったら、
なるべく早いうち(できれば1ヵ月以内)に復習しておきましょう。
そして、復習が終わったら、模試をもう一度解き直してみてください。
たとえば、数学では三角関数の公式があやふやな生徒がよく見受けられます。
これは「覚えていなかった」のか、「思い出せなかった」のか、「使いこなせなかった」のか、分析してみてください。
英語リーディングや国語などの長文読解問題は、特に直後の見直しが重要です。
本文の内容は1週間程度経っても思い出せるかもしれませんが、
「どのように読んで、なぜその選択肢を選んだか」といった当時の思考プロセスまでは
時間とともに急速に失われてしまいます。
読解力を伸ばしたいなら、解いた直後に見直しをして、
自分の考え方と、解説の正答プロセスとの違いを丁寧に比べてみましょう。
また、語彙力不足を感じた生徒は、英単語や古文単語をもう一度しっかりと見直しましょう。
理科や社会では、「用語は知っているけれど、それが何を意味するのか説明できない」といった単元に、
得点の穴が潜んでいることがあります。
センター試験から共通テストに変わり、単なる暗記では高得点は望めなくなりました。
近年は、掲示された複数の資料を読み取り、それと今までの知識を組み合わせて解答を導く形式が主流です。
つまり、思考力を問う出題が増えているということです。
用語を「知っている」で終わらせず、
「それはどういう意味か」「どう使われるのか」を自分の言葉で説明できることが、
得点力を大きく底上げします。
模試の結果を受けて、
「何を、どうやって勉強していけばいいのか分からない」と
感じている人もいるかもしれません。
そんなときは、一人で抱え込まずに相談してください。
こちらからも、生徒の様子や答案を見て
「ちょっと話をしておいたほうがいいな」と思えば、
声をかけることがあります。
今の時期に正しい方向を見定めて進むことが、秋以降の伸びにつながります。
迷いなく学習に集中できるよう、一緒に戦略を立てていこうね!