• 大垣市にある高校生専門の学習塾です。

先月、文科省の高等教育における意見交換会で
慶応義塾大学のボス・伊藤公平氏による『国公立大学の学費を年間100万上げる!』という主張が物議をかもしています。
(詳しくはネットニュースをご覧下さい)

 

ちなみに、現在の国立大の年間の学費は約50万円のなので、それから100万円上がって、150万円にしようという提案です。

 

明らかに富裕層のご意見で何といえばいいのか困りますが
批判を承知で個人的な意見を言えば、
国公立大学は頑張れば均等に大学教育が受けられるポジションを保つためにむしろ学費を安くして、
その分、定員割れが続くような私立大学を減らした方がいいんじゃないかと思います。
平成26年とデータは古いのですが、
大学生1人あたりの公財政支出は、国公立大学が218万円に対して、私立大学は約17万円です。
でも、大学生の約8割が私立大学でその半分が定員割れをしている状態です。

 

誤解のないように、私は国公立大学至上主義ではありません。
むしろ、卒塾生の話を聞けば、手厚く指導されている私立大学も多くあり、
各ご家庭での面談で事情を考慮して私立大学を勧めることがあるほどです。
露骨な言い方をすれば、大金をはたかないと高等教育が受けられないというのが
どうしても腑に落ちないのです。

 

物価や税金は高くなる一方で、
今の生活や自分の老後を守るため
収入を得ることは容易ではありません。
ましてや奨学金を返しながら生計を立てることは大変です。
実は私も奨学金を借りていた一人です。
大学に入らなければつけない職種もありますし、
生涯賃金も大きく変わります。

 

スクール寺子屋には多くのお子様が通っていただいて進路の相談もしています。
ただし、夢がないと悩みを抱える生徒は増えてきたように思います。
それは混沌とした世の中で将来に不安を抱える子どもたちがたくさんいる証拠ではないでしょうか。

 

 

現実的に急に学費が100万円も上げることは考えづらいですが、
もう少し子どもたちの将来に寄り添った提言をしてもらいたいものです。

 

P.S.

奨学金を借りていた身ですが、
今思えば、奨学金を借りてまで大学を卒業して良かったと思っています。
ただ、考えようによっては奨学金も借金です。
奨学金についてお悩みの方は保護者面談などでご相談ください。
私の経験も踏まえてお伝えします。