• 大垣市にある高校生専門の学習塾です。

ある生徒が1週間ぐらい入院しています。
今年受験生で日頃から学校帰りに寺子屋に来て、
集中して勉強する生徒です。

 

 

僕は昨日と今日、
その生徒に会いに病院に行ってきました。

 

 

昨日はお見舞いに。
今日は教材を渡しに。

 

 

英語の長文を読みたいと言っていたので、
昨日の晩、本棚から長文の問題集を取り出し、
あと入試対策講座で使うプリントを封筒に入れて、
その生徒の病室まで持っていこうと準備していました。

 

 

今日の昼1時ごろ、病院に到着し、
エレベーターに乗って、
その生徒の病室に向かいました。

 

 

エレベーターが開いて、
前方に進んで左の方を見ると、
フリースペースにある机に座って、
何やらペンを進めている
見覚えのある後ろ姿があるではないですか。

 

 

病室まで行かなくとも
生徒だと確信しました。

 

 

その机の上には寺子屋の数学の授業で毎回使っている
10分間10問テストがありました。
どうやら解き直しをしていたようです。

 

 

僕はその生徒の体のことが心配で
勉強のことは気にしなくていい。
とりあえず今は体のことを考えて。
と昨日のお見舞いのときに伝えましたが、
病室のベッドの上にあった筆記用具や教材、
教材がたくさんあると思われる大きめのかばん、
英語の長文が読みたいと僕に言ってきたのときの表情などを見て、
この生徒が望むように僕は動こうと思い、
今日も病院に行きました。

 

 

僕にとって、エレベーターを降りたときのその生徒の後ろ姿は印象的でした。
しかも、机の上には僕が作ったプリント。

 

 

もう僕は中途半端なことはできない。
絶対に合格させる。
その生徒の後ろ姿がそう僕に決意させてくれました。