先日、大垣東高校の2年生に古典の源氏物語『若紫』の授業をしました。
過去問を分析してテストに出題されそうなところをピックアップして解説していました。
古文を読んでいて、昔と今の価値観ってほんと違うんだろうなと感じます。
若紫では、17歳のもってもての光源氏が憧れの女性に似ているからということである少女をのぞき見する。その少女なんと10歳です。
今では想像ができない世界ですけど、
当時はまだ自然な出来事だったのでしょう。
世のなかは絶えず変わっています。
特に現代は猛烈な勢いで。
自動車も自動運転が広がりつつあり、
アプリで衣服の売買を簡単に出来たり、
ドローンによる空撮も当たり前のように広がり、
SNSも写真メインだったものも動画メインになっています。
僕が古文を読んで時代の変化を感じるように
未来の人にとってみれば、
現代は想像できない世界だろうと思います。
普通であったことがいつかは時代遅れとなっていくわけです。
そんな時代が変化していくなかで、
生徒たちが大人になったときは
自分らしくいてほしいなと願っています。
激動のなかでどのように過ごすのかを決めるのは
環境ではなくて自分自身だと思っております。
幸せに明確な定義がなく、細分化されている現代だからこそ
どのように自分を表現していくかを自分で決断する。
今、生徒たちは学年末考査や大学入試の後期試験へ向けて、
自習室で黙々と勉強しています。
向かっているベクトルはほぼ同じですが、
10年も経てば、そのベクトルは様々です。
その時に自分らしい生き方を歩んでいたら嬉しいな。
