『スクール寺子屋』ができるまでを
ブログで綴っていこうと思います。
あれは、たしか8年前。
僕が隠岐國学習センターで働いていた時のことです。
隠岐國学習センターは島根県の隠岐諸島にある小さな町の公立塾です。
隠岐諸島には島前地区と島後地区があります。
ちょうど私が働いていたのは
島前地区の海士町というところです。
その海士町には隠岐島前高校があり、
その当時は離島で人口減少の影響をもろに受け廃校寸前でした。
島から高校がなくなることは大問題です。
子どもたちの減少率がさらに上がります。
そこで立ち上がったのは町の人たちです。
隠岐島前高校を残すためにいろいろな策が打ち出されます。
その策のなかに、隠岐島前高校の生徒たちが通える塾をつくろうというものがありました。
それが『隠岐國学習センター』です。
私は立ち上げスタッフとして参加したのですが、
町の人たちは故郷を残そうと必死でした。
島前地区には主に3つの島で成り立っているのですが、
学習塾は1つしかありませんでした。
ですから塾を作ると言っても手探りです。
会議もたくさんしても結論はなかなか出ず、
または協力を得るために頭を何回も下げていました。
その結果、廃校寸前だった隠岐島前高校は現在、
生徒数がなんと2倍にもなり、
全国的に注目される高校になりました。
そんな町の人たちと2年間、一緒に過ごし、
私のなかである気持ちが芽生えてきました。
『地元を恩返ししたい』
私が岐阜・大垣に貢献できることは？
それは『高校生に勉強を教えること』です。
大学を卒業してからずっとやってきたことです。
中学と高校では勉強の質が違います。
中学の時は勉強できていたのに、
高校になって自信がなくなってきた・・・
そんな高校生を救えれたら。
それがスクール寺子屋のきっかけです。
