スクール寺子屋は高校生専門塾ですが、
中学3年生から通えるようになっています。
先日、星和中の定期テストが返却されましたが・・・
なんと8割の生徒が自己ベストを更新!
初めて450点を超えた生徒もちらほら。
これからは実力テストでどこまで伸ばせるか、楽しみです。
さて、話は変わりますが、
最近は熊の出没がニュースでよく取り上げられています。
「北海道や山深い地域の話でしょ」と思っていたのですが・・・
生徒に聞いてみると、高校では熊に関する注意ポスターが貼られていたり、
近くの山で「熊を見た」という噂もあるそうです。
調べてみると、その山では十年ほど前に実際の目撃情報もありました。
思っていたよりもずっと、熊は私たちの生活圏のすぐそばまで来ているのかもしれません。
熊は本来、とても臆病な動物です。
人の気配を察すると自ら山の奥に引き返すことが多く、
むやみに人を襲うような生き物ではないそうです。
それでも、ドングリや栗、サルナシなどの果実が不作の年には、
エサを求めて人里近くまで下りてくることがある。
そんな話をニュースなどでよく目にします。
また、熊は嗅覚が犬の数倍以上と言われるほど鋭敏で、
人が残した弁当やゴミのにおいにも強く反応するそうです。
そのため、「食べ物のある場所=安全で便利な場所」と学習してしまうと、
同じ場所に繰り返し現れるんだろうなあと、
つい熊の言い分を想像してしまいます。
近年は、温暖化の影響で植物の実りの時期がずれたり、
生態系の変化で食べ物が減ったりと、
熊の行動範囲が広がる条件がそろっています。
つまり、自然環境の変化と人間の暮らしの変化が重なって、
知らず知らずのうちに熊と人の距離が近づいているのです。
ニュースの中の出来事が、実は自分たちの足元でも起きている。
そう考えると、自然は思ったよりも近く、
そして繊細なバランスの上に成り立っているのだと感じます。
「山高きがゆえに貴からず」という言葉もありますが、
自然の価値はその高さや雄大さではなく、
静かに命を支えているところにあるのかもしれません。
季節が進み、山の色づきがきれいに見える時期です。
その美しさを楽しみつつも、
「同じ自然の中に熊も生きている」という意識を、
どこか心の片隅に置いておきたいです。