• 大垣市にある高校生専門の学習塾です。

ネットサーフィンをしていると、
「全員に当てはまる教育論はない」という記事に出会いました。
僕もこの記事に強く同感しました。

 

たとえば、小学生の習い事としてよくあるピアノ教室。
親にすすめられて通い始めたものの、
譜読みが苦手で、指の動きもうまくいかず、
毎週のレッスンが次第に苦痛になってしまう子がいます。
家での練習も続かず、1年もたたずにやめてしまうことも珍しくありません。

 

一方で、同じ教室に通っている別の子は、
家でも自分から進んで練習し、新しい曲が弾けることに喜びを感じている。
気づけば学校の合唱発表会でピアノ伴奏を任されるような存在になっていた・・・
ということもあります。

 

同じ先生、同じ教材、同じ曜日のレッスンでも、ここまで違いが出る。
このような話からも、
「どんな教育法が合うかは人それぞれ」です。

 

また、「スマホは子どもの学力を下げる」とよく言われます。
でも、ある生徒はスマホで英単語アプリを使い、毎日通学中に復習しています。
わからないことがあれば、その場で調べて、メモアプリにまとめる習慣もある。
スマホが「勉強の相棒」になっているのです。

 

一方で、別の生徒は勉強中に通知が気になって集中できず、
気づけば1時間以上SNSを見ていた・・・ということもあります。
結果として勉強が後回しになり、
提出物の遅れや成績の低下につながってしまいました。

 

同じスマホでも、それをどう使うかによって「有害」にも「有益」にもなる。
だからこそ、「スマホ=悪」と一律に決めつけるのではなく、
その子に合った使い方や距離感を考える必要があるのだと思います。

 

だから私たちは、
一人ひとりの生徒としっかり向き合いたいと考えています。
誰にでも当てはまる正解がないからこそ、
その生徒がどんな性格で、どんな家庭環境で、どんな不安や目標を持っているのか、
それを知ることが、生徒をサポートする第一歩だと考えています。

 

現在、ちょうど保護者面談の期間中です。
この期間は、生徒のことをより深く理解するための、
大切な時間だと位置づけています。

 

勉強の進み具合や成績の話はもちろんしますが、
お子様によっては、そうした話題はあくまで入口に過ぎません。
むしろその子の性格や気質、志望校の話や将来への思いなど、
保護者の方と一緒に「その子自身」を語る時間になることも多いです。

 

最大で50分間の面談時間を確保しているのも、
単なる成績報告に終わらず、しっかり向き合いたいという想いからです。
すでに何度も面談を重ねているご家庭では、
「これは塾の面談なのか?」と思うほど、
ディープな話になることもあります。

 

こうしたやりとりを通じて、
私たちは日々、生徒への理解を深めていきたいです。
教育論を一つに絞ることはできない・・・だからこそ、
一人ひとりに合った方法を模索し続ける塾でありたいと思っています。

 

保護者面談にご参加くださっている皆さま、
本当にありがとうございます。