あれから20年です。
2004年、当時のオリックスと近鉄の合併が発端となり、球界再編問題が発生しました。
どちらもパリーグ所属で、赤字体質から抜け出せないでいました。
そこで近鉄は球団経営から身を引き、近鉄グループの経営健全化を目指します。
しかし、その合併は、プロ野球12球団の経営者で決められた、完全に閉ざされた世界での決定事項だったため
選手会やファン、さらにはマスコミからも批判されます。
そこで立ち上がったのが当時のプロ野球選手会の古田会長。
公式戦に出場を続けながら、彼は経営者側との交渉役を務めます。
しかし交渉は決裂し、プロ野球史上初のストライキに。
当時のことはよく覚えています。
ストライキが、いかに苦渋の決断だったのかを社会人になるまで実感が持てませんでした。
しかし、ストライキを起こし、これほど民衆からの支持を得たのは後にも先にも
このプロ野球選手会だけではないでしょうか。
それほどプロ野球はファンあってのものであり、逆にファンの声がいかに強いものか、と感じさせます。
今12球団があり、日本シリーズがあり、セ・パ2リーグ制が保たれているのも、古田会長の身を削る努力なしでは、なし得なかったでしょう。
と、古田さんのユーチューブを見ながら思いました。