ある生徒が寺子屋に来て、高校の予習をしていました。何を勉強しているのか覗いてみると、英語の仮定法を勉強していました。質問に答えたり、ミスを訂正したりしていました。
ところでこの仮定法。そもそもどうして時制をずらすのか疑問に感じた生徒は多いと思います。現在のことを過去形にしたり、過去のことを過去完了にしたりして事実に反することを伝えますよね。
例えば、超有名な例文
If I were a bird, I would fly to you.
(もしも私が鳥だったら、私はあなたの所へ飛んでいくのに)
ロマンチックな例文ですね。
このように現在のことなのに過去形を使います。
実は、こういった過去形というのは、ネイティブの方々には距離感を感じる表現だそうです。つまりは時間的な距離感を感じるから過去形、心理的な距離感を感じるから仮定法では時制をひとつ前にずらして使います。上の例文でいえば、私が鳥であることに心理的な距離感がうまれているので自然と過去形になります。
ちなみに
Would you like to go to a movie?
(映画見に行きませんか?)
でwouldを使い距離感を取ることで、間接的になり丁寧さを生みます。
英語の歴史など調べてみると、どうしてそんな表現になったのか分かっておもしろいですね。